マスカーニ、ピエトロ (1863-1945)
イタリアの作曲家、指揮者。20歳にならぬうちに交響曲、オペラ、カンタータなどを作曲し、その才能を認められる。ミラノ音楽院でポンキエッリに学ぶも中退し、指揮者として活動を始める。1890年に、ローマの楽譜出版社ソンゾーニョ(Musicale Sonzogno)の歌劇コンクールに応募して当選した代表作『カヴァレリア・ルスティカーナ』によって驚異的な成功を収め,、1895年にはペーザロのロッシーニ音楽院院長に就任する。生涯をかけて合計15曲ものオペラとオペレッタ1曲を作曲する。オペラ作曲家、指揮者として非常に成功を収めただけでなく、ヴェリズモ・オペラを確立し音楽史上における多大な貢献もしている。その他にもいくつかの美しい管弦楽曲や声楽曲、歌曲、ピアノ曲を残している。ファシスト党政権が誕生すると、スカラ座監督の座を狙ってムッソリーニに接近。このため、第二次世界大戦でイタリアが降伏した後、全財産を没収され、ローマのホテルで寂しく生涯を閉じた。遺体はローマに葬られたが、1951年に故郷のリヴォルノに再埋葬され、それと共に名誉回復された。

サンサーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
コープランド:ピアノ協奏曲
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
チェコ・ナショナル交響楽団
長島達也(指揮・ピアノ)
*2020年夏に発売予定!